2016年3月7日月曜日

小康状態の世界経済   2016.3.7

港区(2月)






昨夜からの雨が今日も降り続いている。
昼間もやむことなく一日中続く予報だ。
春の雨はさらに春をたぐり寄せる。
気温もぐっと暖かくなった。



年初来の経済・金融激変も、ここへきて落ち着きを取り戻した感がある。
底なしと思われた原油価格安は30ドル/バレル台を維持するようになった。
増産凍結という産油国の協調が効果を発揮していると思う。
米国のシェールガス・オイル生産企業が社債を償還できない事態、そして倒産続出への懸念は残っているが。



中国経済への不安も払しょくされたわけではない。
現在行われている全人代(全国人民代表者会議)で、李克強首相から2016年の経済目標が発表されている。


・成長率        6.5%~7%(前年目標 7%)
・新規雇用者数  1,000万人(同 1,000万人)
・財政赤字金額  2.18兆元 (同 1.62兆元)


鉄鋼の過剰在庫、高級マンションの売れ残りなど負の遺産が大きいことは間違いない。
国営企業のリストラも大規模に行っているようだ。
低賃金での製造業中心の経済はもう成り立たない。
オリジナリティのある製品・サービスを生み出せるかが問われている。
中国の強みは共産党の一党支配で経済の方向性をコントロールできることだ。
指導部がうまく中国経済を導いてくれることを願っている。



経済の安定こそ平和をもたらす。
大きく成長しなくともいい。
安定していてほしいものだ。