2016年5月22日日曜日

盾と矛   2016.5.22

青空に映える木々の緑





穏やかな休日の朝を迎えている。
静かな朝は心が落ち着く。



昨夕のにわか雨は予想外だった。
比較的強い雨が短時間降って止(や)んだ。
一時間ほどして外に出てみると、空には明るい月が出ていた。
空模様は変幻自在の生き物だ。
諸行無常である。



東京オリンピック招致活動でコンサル会社へ2億円強のお金が支払われた件。
パナマ文書で明らかになりつつあるタックスヘイブンの件。
この2件のニュースから皆様は何を考えるだろうか。



私は生々しい現実というものを感じる。
サッカーワールドカップ、オリンピックに代表されるスポーツイベント招致にこうした献上金はつきもののようだ。
良し悪しを問えば良くないのだが、招致したければ避けて通れない。
富裕層が資産を租税回避地に移すこと。
庶民が知らないだけで富裕層にとって当たり前のことのようだ。



腹立たしくもあるが仕方がないという気持ちもある。
この二つの感情が交錯する。
自分の中ではっきりとした結論を導くことができない。
世の中はこうしたことに満ちているとも考えられる。
経済成長と環境保全、エネルギー確保と原発、難民保護と国民生活、などなどバランスが問われるテーマは多い。



そもそも人類の存続に動植物の殺生は欠かせない。
生きることと動物愛護。
現実は矛盾に満ちている。