2016年12月18日日曜日

米国の格差  2016.12.18

沼津




写真は先日訪れた沼津海岸(静岡県)である。
その日の海は凪でほとんど波がなかった。
空は晴れ遠くに小さな雲が浮かぶ美しい景色を堪能することができた。


さて、トランプ氏が次期大統領に当選した理由はさまざまな分析がなされている。
製造業の国外流出で中間層の仕事が奪われていることも大きな要因だと言われている。
彼なら仕事を取り戻してもらえるかもしれないという期待感だ。
また、1%の超富裕層に所得・資産がケタ桁外れに集中していることに対する嫌悪感がクリントン氏嫌悪と結びついたとの説も聞いた。


米国大企業トップの年収は一般従業員のそれとくらべて300倍というデータがある。
50年前は20倍だった。
20倍なら納得性はあるが300倍となると説明がつかない。
中間層・貧困層の所得もアップしていれば不満は小さいだろうが、現実はダウンしているから米国の格差が問題になる。


日本は現在、米国ほどの格差はない。
カルロス・ゴーン氏がその壁を壊しつつある。
この先、米国の轍を踏むことのないように願いたい。
格差がまったくなくフラットな社会は活力が失われて困るが、格差が大き過ぎると社会が分断されてしまう。