2016年12月7日水曜日

トランプ氏と蔡総統の電話会談  2016.12.7

毛利庭園




昨夜は寒風吹きすさぶなかのウォーキングとなった。
今冬初めて毛糸の帽子をかぶり、防寒を固めて歩いた。
南の空には半月に近くなった三日月が、澄んだ空にくっきりと光を放っていた。
きれいな冬の夜であった。


先日、トランプ次期米国大統領と台湾・蔡英文総統が電話会談をしたことが「異例のこと」として報道された。
私はこれも”良い知らせ”と受け止めた。
トップが代ると変化が起きる。
今後、トランプ大統領率いる米国がいかなる対中姿勢を取るか興味深く見守りたい。


台湾は民主主義、自由主義経済で運営される”国ではない国”である。
中国は「世界に中国は1つだけで、台湾は中国の不可分の領土であり、中華人民共和国が中国を代表するただ1つの合法的な政府」との立場である。
台湾の独立の動きを強く牽制している。


この夏、札幌・定山渓温泉の露天風呂で香港から観光に来た若者3人と一緒になった。
香港の様子を尋ねると、若者からは「どんどん自由がなくなっていくので将来が不安です」という答えが返ってきた。
返還後50年間は一国二制度で運営するはずが、現実は急ピッチで本国に飲み込まれようとしている。
もし台湾が中国に統一されたら、香港と同じ運命であることは明らかだ。


中国はトランプ氏と台湾代表が電話会談することを嫌だと感じるのであれば、他国が嫌がることをすぐさまやめたらよい。
南シナ海の件、わが国の領海・領空を侵犯する件など、近隣はとても迷惑しているのだ。
自国がされたら嫌なことがあるように、他国も同じだということに気が付いてもらいたい。