2016年10月1日土曜日

今日から10月   2016.10.1

銀座4丁目




今日から10月。


そろそろ出雲駅伝や全日本大学駅伝がテレビ、新聞ネタになる時期だ。
今年も青山学院、駒澤、東洋の3強がしのぎをけずるのか、3強に割り込んでくる大学はあるのか。
大変興味深い。


学生駅伝人気が沸騰する一方で、日本の男子マラソンが世界から置き去りにされている原因は学生駅伝にあるとする見解もある。
駅伝があまりにも注目されるから、中高生ランナーたちは箱根駅伝で走ることを最終目標にしているというのだ。
これも一種の”ガラパゴス”であろう。
箱根駅伝ファンとしては複雑な気持ちである。


駅伝で活躍した学生ランナーたちは、卒業すると陸上部を持つ有名企業へ進む。
注目される大会は元旦の「ニューイヤー駅伝」くらいしかない。
学生の大会が競技人生でもっとも注目される”栄光の時”であるランナーは多い。
そこをピークに世間の注目度は尻すぼみになっていく。
マラソンが最終目標になりづらい背景が確かに存在する。


ラグビー界にも似たところがある。
学生ラグビー、社会人ラグビーを比較すると、関東では学生ラグビーのほうが人気が高い。
学生の時に喝采を浴びても、社会人になると観客は格段に少なくなる。
そのギャップの大きさにモチベーションを失う選手も多いのではないかと思う。


去年のラグビーワールドカップで、日本チームは南アフリカとサモアを破る大殊勲をあげた。
チームを導いたエディ・ジョーンズ氏(写真)は、関東大学ラグビーが日本チーム改革の阻害要因になっているとして日本協会にいろいろ要望したと聞く。
早慶戦、早明戦など関東大学対抗戦のスケジュールが何よりも優先され、日本代表チームの編成や合同練習が後回しになる。
それでは世界と戦えない、と強く主張したそうだ。
ジョーンズ氏は去り、改革はなされていない。