2017年1月25日水曜日

見当はずれなトランプ大統領の指摘  2017.1.25

池上本門寺(東京都大田区)




まもなく節分を迎える。
今年も池上本門寺に有名人が来て、豆まきをすることだろう。
今年は誰が来るのだろうか?
稀勢の里、大谷翔平、錦織などが来ればさぞかし盛り上がることだろう。


トランプ大統領がTPPから離脱する大統領令に署名した。
これは選挙公約なので仕方がないだろう。
日本政府、経済界も昨年11月から織り込み済みだ。
マスコミで取り上げられることはないが、JA など日本の農業、酪農関係者は喜んでいるに違いない。


また、製造をコストの安いメキシコ・カナダで行い、NAFTAを使って関税なしで米国に輸入して稼ぐモデルはトランプ政権下では制限される。
実際、米国内の多くの工場が国外に出ていき、多くの労働者が仕事を失っている。
企業に経済合理性を無秩序に追及させると、国民が不幸になる結果を招く。
したがって、大統領がその流れに竿指すことは悪くない。


いっぽう、日本に対して自動車の貿易不均衡がフェアではないと指摘したが、これは見当はずれだ。
あまり騒ぐと、経済界出身という看板が泣く。
米国車が日本で売れないのはクルマに魅力がないからである。
日本の消費者はクルマを買う時、日本車のほかにベンツ、BMW、フォルクスワーゲンなどドイツ車、ボルボあたりが選択肢となる。
残念ながら大きくてデザインセンスの悪い米国車はほとんどの日本人にとっては対象外だ。


この先、どう展開していくかはわからないが、トランプ大統領がどんなに騒いだとしても日本国民は今のままの米国車を買わないだろう。
買ってもらいたいのならば、我々が買いたくなるような魅力あるクルマを開発するよう3大メーカーが努力することである。
今までの経緯を見た限りでは難しいと思う。
誰が見ても。